【平時からの準備編】
§.2 施設の推進体制
(1)登録時の記載事項を埋めよう
うちトコ避難所マップに登録する際の施設に関する記載事項を記載していくことで、事業継続計画(以下BCP)の作成が行えるようになっています。
BCPの記載を行い、実際に準備していくことで、施設体制や備えが確立されていきます。
また記載事項は、適宜更新していきましょう。
(2)動物避難所開設の組織づくり
動物避難所開設のための組織づくりは、欠かせません。以下の例は、動物病院など、人員が揃っている場合の事例です。
人数の少ないと動物避難所が開設できない訳ではありませんが、一人当たりの行う作業は増えますので、避難している飼い主さまにも手伝ってもらいましょう。「役割をもつこと」は、滞在するための安心感にもつながります。
上記を考えつつ、平時から必要な優先役割を検討しておきましょう。
男女共同参画を意識しましょう。
(3)施設の設備
登録時の施設要件を確認しつつ、施設に合わせた設備を事前に備えておきましょう。
*ペットの預かりに関する施設要件は、改正動物愛護法に準じます。
(参考資料:東京都福祉保健局 【動物取扱業者の皆様へ】令和3年6月1日より施行される改正動物の愛護及び管理に関する法律のお知らせ(抜粋)(PDF:654KB)
*温度、湿度の管理ができる設備を
ペットにとって「熱中症」は、命にもかかわる状態ですので、起こさないための備えと対策を
停電の備えを行っておきましょう
*発災時に、設備が整わない場合は「受け入れない」ことも大切な判断です。
*受け入れない場合、どこに案内するのか、どういった対策があるのかも、事前に検討しておきましょう。
例)近くの動物病院、ペットサロン、友人知人の家など、他に預かることのできる選択肢がないか検討してもらう等
甚大な被害をもたらす災害の場合、獣医師会などが指定避難所に「災害時動物対策本部」を置き、ペットの受け入れを行っていることもあります。
(4)物資体制
登録時の備蓄を確認しつつ「ひととペット両方」の物資を事前に備えておきましょう。
運搬輸送経路は、ひとの場合は速やかに復旧していきますが、道が寸断されてしまった場合など届きにくいことも考え備えます。また更に、ペットの用品は届きにくいことを考えておきましょう。
被災地の支援物資は、指定避難所への配達、受取になることもあります。受け取る準備や想定もしておくようにしましょう。
【うちトコ避難所本部の物資支援例】
*大事!双方で気を付けること!
送る前に、必ずニーズを確認しよう。
ニーズのない送付は、置き場所に困ったり、仕分け作業に人員を割くことになり、被災地を困らせます。
ニーズを伝える側も「○○○○を○○個欲しい」など、具体的に伝えましょう。
被災地に郵便や荷物を送る際の3つのポイント
- 被災地へ送れているのか宅配業者を調べ確認を行う。
- 追跡情報のある方法で発送する
- 住所をきちんと記載する(郵便局や、宅配業者留にする場合は、しっかりと調整を)