フェーズフリーという言葉を聞いたことはありますか?
2022年10月21日
フェーズフリーまたはフェイズフリー(Phase Free)という言葉を聞いたことはありますか?
これは、平常時と災害時という社会のフェーズ(時期、状態)を取り払い、普段利用している商品やサービスが、災害時にも役立ったり、適切に使えたりしようという考え方を言います。
フェーズフリーという言葉と、その基本的な概念は、社会起業家である佐藤唯行さんが2014年に提唱したとも言われています。
フェーズフリーには、以下の5原則の考え方があります。
常活性 どのような状況においても利用できる
日常性 日常から使え、日常の感性に合っている
直感性 使い方の他に使用限界や利用限界が分かりやすいこと
触発性 気づきや発見、災害に対するイメージを生みやすいこと
普及性 だれも参加でき、誰もが広めたりできること
ペットの場合、実際にあったのは、豆腐のパックが、ペットのお水入れになっていたり、カップ麺の容器が、フード入れになっていたりと、在るもので工夫して、被災生活を整えていくこと…
そのアイデアは、平時の備えにも役立つと考えます。
写真出典:アスクル防災ブック「みんなの知恵で、明日できる防災」
オフィス用品で有名なアスクルが、2014年にフェーズフリーの考え方を取り入れて作成した防災ブックです。
以下から見ること👀ができます。
http://www.info.askul.co.jp/bousai_book/pdf/bousai_book_140220.pdf
こちらの「フェーズフリーデザイン事例集」も参考になります。
https://dcs.phasefree.net/
どうでしょう?
むむむ!ペットの用品も、色々と活用できる?と、アイデアが湧いてきませんか?
ペットとの避難は、ペットも抱えた上で、荷物も持っていく必要があります。
だからこそ、工夫がとても重要です。
私は、ペット防災セミナーを行っているのですが、
最近「どのようなものを備えたら良いのか悩みます」というお声を聞きます。
ペットの備えも、飼い主さんの備えも、実はインターネット上には載っていなくて、日常の中にある用品…
普段使いしているものを多めに備えておき、使いながらいざをいう時に持ち出せる!
それが理想の備えであると思っています。
だって…お家のペット、みんな個性的ではないでしょうか?
我が家の猫も犬も、本当に我が儘ですし、困ったことに💦こだわりを持っています。
災害時であっても「いつも通り暮らせる」よう準備できていることが、防災減災だと考えます。
フェーズフリーの考えを取り入れつつ備えてみて下さい。