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フェーズフリーという言葉を聞いたことはありますか?

フェーズフリーまたはフェイズフリー(Phase Free)という言葉を聞いたことはありますか?

これは、平常時と災害時という社会のフェーズ(時期、状態)を取り払い、普段利用している商品やサービスが、災害時にも役立ったり、適切に使えたりしようという考え方を言います。

 

フェーズフリーという言葉と、その基本的な概念は、社会起業家である佐藤唯行さんが2014年に提唱したとも言われています。

フェーズフリーには、以下の5原則の考え方があります。

 

常活性 どのような状況においても利用できる
日常性 日常から使え、日常の感性に合っている
直感性 使い方の他に使用限界や利用限界が分かりやすいこと
触発性 気づきや発見、災害に対するイメージを生みやすいこと
普及性 だれも参加でき、誰もが広めたりできること

 

ペットの場合、実際にあったのは、豆腐のパックが、ペットのお水入れになっていたり、カップ麺の容器が、フード入れになっていたりと、在るもので工夫して、被災生活を整えていくこと…

そのアイデアは、平時の備えにも役立つと考えます。

写真出典:アスクル防災ブック「みんなの知恵で、明日できる防災」

 

 

オフィス用品で有名なアスクルが、2014年にフェーズフリーの考え方を取り入れて作成した防災ブックです。
以下から見ること👀ができます。
http://www.info.askul.co.jp/bousai_book/pdf/bousai_book_140220.pdf

 

こちらの「フェーズフリーデザイン事例集」も参考になります。
https://dcs.phasefree.net/

 

どうでしょう?
むむむ!ペットの用品も、色々と活用できる?と、アイデアが湧いてきませんか?

ペットとの避難は、ペットも抱えた上で、荷物も持っていく必要があります。
だからこそ、工夫がとても重要です。

 

私は、ペット防災セミナーを行っているのですが、
最近「どのようなものを備えたら良いのか悩みます」というお声を聞きます。

 

ペットの備えも、飼い主さんの備えも、実はインターネット上には載っていなくて、日常の中にある用品…
普段使いしているものを多めに備えておき、使いながらいざをいう時に持ち出せる!
それが理想の備えであると思っています。

だって…お家のペット、みんな個性的ではないでしょうか?

我が家の猫も犬も、本当に我が儘ですし、困ったことに💦こだわりを持っています。

 

災害時であっても「いつも通り暮らせる」よう準備できていることが、防災減災だと考えます。

フェーズフリーの考えを取り入れつつ備えてみて下さい。